【第2回:初心者向け】ホイール戦略で使う「オプション取引」の基本!株の「保険」の仕組みと、売り手が負うリスクとは?

理論

ホイール戦略で必ず使う「オプション取引」ですが、専門用語が多く初心者には複雑で分かりずらいものだと思います。

そうはいっても「オプション取引」の話をしないと「ホイール戦略」は語れないので、今回は難しい専門用語はなるべく使わずに、「オプション取引」の仕組みをわかりやすく解説しようと思います。


結論:オプション取引とは「株の保険」である!

難しいことは抜きにして、一言でいうとオプションとは「株価が大きく上がったり、下がったりするのに備える保険」のことです。

私たちが車を運転するときに自動車保険に入るように、株の世界でも「もしもの時」に備えて保険をかけあう取引があるんです。

この保険には、大きく分けて2つの種類があります。

  • 株価が上がるときの保険(コール)
  • 株価が下がるときの保険(プット)

それぞれどういう仕組みなのか、具体例で見ていきましょう!


1. 株価が上がるときの保険:「コール」

まずは「株価が上がる」と思ったときに使う保険です。 これは、「約束した日に、約束した値段で、その株を買うことができる権利」です。

分かりやすく、具体的な数字でシミュレーションしてみましょう!

💡 とある会社(仮)の株が900円のとき

とある会社(仮)の株が1か月後に大幅に上がると予想した私は、保険屋から「1か月後にとある会社(仮)の株を1,000円で買える権利」を、100円の保険料を払って買います。

1か月後の私と保険屋の損益は以下のようになります。

🟢 保険を買った側(私)の損益

  • 株価が1,101円(約束した値段 + 保険料 + 1)以上になると利益が出る!
  • 【解説】 1,101円を超えると、市場で高く売られている株を「1,000円」で安く買えるため、保険料100円を差し引いてもプラス(利益)になります。

🔴 保険を売った側(保険屋)の損益

  • 株価が1,099円(約束した値段 + 保険料 – 1)以下なら利益が出る!
  • 【解説】 株価がそこまで上がらなければ、最初に相手からもらった保険料(100円)がそのまま丸儲け、もしくは一部が手元に残るため利益になります。
    ⚠️ 【超重要】 ただし、予想に反して株価が2,000円、3,000円…と青天井(無限)に上昇した場合、支払わなければならない損失がどこまでも拡大するリスクを負います。

損益をグラフで表すと以下になります。

⚠️ 知っておくべき超重要ルール

これはあくまで「権利」です。 もし、1か月後に株価が全然上がらず、800円に下がってしまったらどうなるでしょう?

わざわざ1,000円で買う必要はありませんよね。なので、「この権利は使いません!」と破棄してOKなんです。

  • 買った側: 予想が外れても、最初に払った保険料(100円)だけの損で済みます。
  • 売った側: 上記の通り、爆上げした場合に損がどんどん拡大するリスクがあります。

上の損益のグラフもそのようになっています。


2. 株価が下がるときの保険:「プット」

次は、逆に「株価が下がる」と思ったときに使う保険です。 これは、「約束した日に、約束した値段で、その株を売ることができる権利」です。

考え方はさっきの「上がる保険(コール)」と全く同じで、上下が逆になるだけです。

💡 仕組みはコールと同じ!

  • 買った側: 株価がドカンと下がったときに、高い値段で売りつけることができるので、大暴落が起きると大儲けできます。予想が外れても損は保険料だけ。
  • 売った側: 株価が下がらなければ保険料が丸儲け。ただし、株価がゼロに向かって大暴落すると、証拠金を大きく超える元本以上の損失(巨額の借金リスク)を負う可能性があります。

🤯 頭がバグる!?複雑な「4つの組み合わせ」を整理しよう

ここまで読んで、「コール」と「プット」の仕組みはなんとなく分かったと思います。

ここで注意が必要なのは、オプションでは「買う権利(コールオプション)/売る権利(プットオプション)」で買う/売るという言葉が出てくるのと、「オプションを買う/売る」で買う/売るという言葉が出てきます。

そのため、オプション取引をする際に私ができる行動は、以下の4パターンになります。

  1. 買う権利買う(コールの買い)
  2. 買う権利売る(コールの売り)
  3. 売る権利買う(プットの買い)
  4. 売る権利売る(プットの売り)

「買うの?売るの?どっち!?」ってなりますよね(笑)。

でも、ここまで読んだあなたなら、もうシンプルに整理できるはずです。

要するにこういうことです!

私の行動1. 買う権利(コール)の場合2. 売る権利(プット)の場合
① 買う(保険に入る)株価が上がると得する!
(外れても損は保険料だけ)
株価が下がると得する!
(外れても損は保険料だけ)
② 売る(保険屋になる)株価が上がらないと得する!
(ただし爆上げすると青天井で大損
株価が下がらないと得する!
(ただし大暴落すると元本以上の大損

ようするに、「どんな保険(コールかプットか)」を選んで、自分が「どっちの立場(保険に入る側か、保険屋になる側か)」になるか、というだけの話なんです。


☕ 余談:満期まで待つ必要はない?

ここまでの話は、すべて「1か月後(満期)」まで持った場合のお話でした。

でも実は、オプション取引って満期を待たずに途中でその権利を別の人に売る(反対売買する)ことで、その場で利益を確定させることもできるんです。

むしろ一般的には、満期まで持たないことの方が多いです。なぜなら、満期ギリギリになって急激な値動きが発生して、せっかく出ていた利益が吹き飛んでしまうことがあるから。もともとレバレッジがかかる取引なので欲張らずに、いいタイミングでサクッと利確するのがスマートな戦い方だったりします。頭の片隅に置いておいてください。


⚠️ 要注意:オプションの収益は基本的に自分で確定申告が必要

オプション取引の利益は、一般的に普段の株取引のような「特定口座」の対象にならないため、基本的には自分で確定申告をする必要があります。(一部例外あり)

ここが少し手間の掛かるポイントです。

※証券会社の口座種別や損益通算のルールによっては確定申告が不要な場合や、申告分離課税の対象となる場合もあります。
※実際の税務処理については、必ず管轄の税務署や税理士にご確認ください。

🏁 【次回予告】ホイール戦略でオプションはどう使うの?

簡単なオプションの説明については、上で触れた通りになるのですが、最後にこのブログのメインテーマである「ホイール戦略」についてです。

実はホイール戦略は、今回紹介した中でいうと…… 「オプションを売る(=保険を引き受けて、保険料をもらう)」を利用する戦略になります。

「えっ!?売る側って、さっき『無限に損する可能性があるリスクが高い方』って言わなかった!?」

と思った方、大正解です。鋭いです!

何故、私がわざわざリスクの高い方の戦略に目を付けたかについては、次回以降の記事でじっくりと解説します!楽しみにしていてください。

▼ 次回記事はこちら

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ホイール戦略:学習ロードマップ
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ホイール戦略を始めるには、オプション取引が可能な証券口座が必要です。
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【ご注意】
当ブログで紹介しているホイール戦略やオプション取引は、高いリスクを伴う金融取引です。利益を保証するものではなく、元本を割り込む、またはそれ以上の損失が発生する可能性があります。取引の際はリスクを十分にご理解の上、自己責任で行ってください。

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